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最終更新日 2000年4月27日



2)皮膚は心の鏡



気分がすぐれない、疲れた等、心にストレスを感じているとき、1、顔色が悪い 2、肌が荒れている 3、メイクアップののりが悪いなどの現象が起こる事を多くの方が体験されていると思います。心−身体-肌は結びついており、心に、”病”をもつと、身体に変調を起し、その結果、肌生理も悪い方向に向かうのです。
ですから、皮膚の美しさを求めるとき、単に環境(紫外線や感想からのケア)に対応すればよいというのではなく、心のケアを中心に心身の状態に対するケアを欠かせません。美しさの表現は”健康な心身”があってのものということを、常に心にとめておく必要があります。


このようにそれぞれの人の皮膚の状態は、

1、内臓(身体)の健康
2、心の健康
3、それまで過ごしてきた外部環境

によって、定まってくるという事を見てきました。この点について、もう少し掘り下げてみてみましょう。





2、老化の原因には内部要因説と、外部要因説がある


理論的に言えば、肌の老化をも身体の老化も、”老化は皮膚や身体を校正する細胞の働きの低下によって起こる”という事です。
皮膚を含め、人の身体は約50〜60兆個あるとも言われる細胞から構成されています。基底細胞、線維芽細胞、骨細胞、赤血球、白血球、神経細胞、脂肪細胞、胃の粘膜分泌細胞、耳の音を感じるかん状体細胞、筋細胞・・・・
人の身体は20種類以上のそれぞれ名前のついた細胞がそれぞれの役割を果たしながら集合体をつくり、それぞれの集合体が機能を分担し、お互いに密接な連携を取りながら生命活動を担っているのです。
各細胞は物を生産する向上と同じようなもので、たんぱく質など、身体を構成する物質を生産したり、酸素を運んだり、病気と闘ったりして生命活動を担っています。生命活動は、新しい物質の生産→新しい"身体"の再生、の形で活動し、成長し、維持されているのです。
老化とは、身体を構成する細胞の働きが低下し、再生(つくりかえ)という基本的なシステムが加齢と共にスムーズに行かなくなることなのです。
例えば、約2500億個の肝細胞から構成される肝臓は、たんぱく質を合成し、ブドウ糖をグリコーゲン(エネルギー源)に変え、貯蔵し、あるいはアルコールや薬などを分解したりして、血液中の物質を常に一定に保って(ホメオスタシス)いるのですが、この働きが低下すれば、身体の機能低下をもたらします。筋肉を形作る筋細胞は、再生しにくい細胞で、加齢と共に数が減少し、筋が痩せて萎縮が起こり瞬発力など力の低下をもららします。
では、どうしてそのようなことが起こるのでしょうか。老化の原因にはいくつかの説があり、内部要因説、外部要因説に分かれます。





☆ホメオスタシス


人間や生物は外部環境からのさまざまな変化に対して、きわめて安定した生態の恒常性を持っている。病気が治るのもこうした内部環境を一定化に保とう、あるいは元どうりに戻そうとする恒常性によるもの。こうした恒常性を保つ力のことを、自己調節能力、自然治癒力などと呼んでいます。
このような体内の恒常性維持作用の事を、ホメオスタシス(Homeostasis)といい、生物特有の自動調節作用である。この恒常性は意思に関係なく、自律神経系とホルモン系、そして免疫系の働きによって自動的に保たれている。
皮膚組織は身体をくるんでいる膜で、外部環境の変化を最も受けやすい臓器である。身体を環境から変化をもたらすために皮膚組織によるこの恒常性保持の働きは大きい。



1)内部要因説



細胞は物を合成する化学工場のようなものであります。したがって、何と何をどうすればたんぱく質が生成できるかといった設計図が用意されています。内部要因説の1つは、その設計図の中に、あらかじめ何個かの生産が終わったら、工場としての機能が果たせなくなるような仕組みがあるのではないかという、遺伝子プログラム説です。「どんな理想的な状態においても細胞再生(分裂)回数は定まっている。それはすでにプログラムされている。だから人間には寿命がある。どんなに理想的に生きても120歳くらいの寿命である」という考え方です。真皮の線維芽細胞を増殖すると、その細胞分裂の回数には上限があって40〜60回で停止する実験もこの説絵を裏付けるものです。

設計図を伝達するときにコピーし損なって、違う設計図になってしまい、再生の仕組みが壊れてしまうというのが遺伝子エラー説です。設計図そのものが破損してしまうというのもこの説に入ります。細胞再生の遺伝子情報が正しく伝わらないのです。
生体に必要な細胞構成成分や酸素などの合成に関する遺伝子情報(DNAにある)は、いったんRNA(リボ核酸)に転写されますが、その転写ミスやDNAの破損によってエラーが起こるのです。

ホルモン系説は、身体の働き(代謝活動)がスムーズに行われるための潤滑剤的役割を果たしているホルモンが、加齢と共に少なくなって、身体の働きがうまくいかなくなるという考えです。

免疫系の説は、免疫系の能力低下、すなわち病原菌に対する抵抗力の低下を要因とする説です。病原菌が体内に侵入すると、それを抗原と認識し、すみやかに攻撃、排除しよう抗体を作ります(免疫)
マクロファージと呼ばれる、異物を食べ壊してしまう食細胞などが包み込んで破壊、消化します。一方、その侵入者の情報が司令官のヘルパーT細胞が解読し、侵入者を破壊するように指示を発します。ところが、その情報読み取り力が低下し、破壊してはならない細胞を破壊してしまい、例えば、がん細胞などの無制限な増殖を許したりして、身体の破壊(免疫の低下)につながるのです。
フリーラジカル説は、老化の要因を酸化反応におく考えです。身体の細胞の生命活動には水や酸素が必要です。つまり50〜60兆の細胞はオーバーな表現をすれば、絶えず"酸素"
と接触しています。身体を構成すつ細胞は、細胞膜で包まれていますが、その細胞膜が活性酸素(反応の強い酸素)によって酸化され、ちょうど”くぎ”や”トタン屋根”が長い間置かれていると、空気中の酸素によって、”さび”が生じるように、細胞膜(リン脂質)がさびて、破壊されてしまうのです。特に、全身に毎日毎日酸素を運ぶ毛細血管にこのさび(過酸化脂質などの蓄積)がたまると、血液環境が滞り、身体の働きの低下や、ひどい場合は動脈硬化を引き起こすという考えです。





☆フリーラジカル説


《フリーラジカル説》

一般に原子や分子の最外軌道には対になった電子が回っている。
この電子が対にならず不対電子である場合、この電子や分子をフリーラジカルと呼んでいる。
対になろうとするため、反応性に富、活性が強い。


《活性酸素》

最も身近なフリーラジカル酸素である。
大気中の酸素は不対電子を2個有し、それ自身は比較的安定であるが生物はこの酸素を取り込み、より活性の強い活性酸素に変え利用している。
スーパーオキシド  O2←
この活性酸素が、生体のタンパク、脂質、核酸などを攻撃し変性させる。


《フリーラジカルや活性酸素はごく身近で発生している》

大気汚染のNO,NO2 ←DNA障害、がん
タバコの煙→一吸い中に1014このフリーラジカル種
紫外線→洗濯物を外に干すのは、実はフリーラジカルの作用で殺菌している


《過酸化脂質》

動脈硬化を起したところには過酸化脂質が蓄積している。
すべての細胞膜は、不飽和脂肪酸をその主要構成成分としている。したがってフリーラジカルにより酸化されやすい。
フリーラジカルや活性酸素は、ごく身近で発生している。




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