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最終更新日 2000年4月26日



汗腺



汗腺にはエクリン腺(小汗腺)とアポクリン腺(大汗腺)2種類があります。


エクリン腺の構造


エクリン腺は糸球状の腺体を真皮層あるいは皮下組織にもって、真皮、表皮を通過する導管を通って皮膚表面に汗孔が開いている。日本人のエクリン腺は約230万個あり、1時間に14リットル以上、1日に10リットルにも及ぶ汗を分泌する能力を持っている。エクリン腺は全身いたるところに分布しているが、頭部、前額部、手葦、足底などに特に多い。
エクリン汗の成分は約99%が水分で、固形成分は0.3〜1.5%である。そのうちの主なものは塩分であり、その他に尿素、乳酸、アンモニアなどを含んでいる。弱酸性であり、細菌繁殖を防ぐ。



☆エクリン腺の働き


・温熱性発汗・・・汗の水分が皮膚表面から蒸発するときに熱を奪い体温調節する
・精神性発汗・・・緊張すると自律神経を介し手葦、足底、わきの下に発汗する
・味覚性発汗・・・酸味、辛味などに強い味覚刺激で発汗する



アポクリン汗腺


アポクリン汗腺は脇窪、乳輪、外陰部、肛門周辺などのみに分布していて、毛穴とつながり上皮上部に開口している。アポクリン腺はたんぱく質や脂肪を含み、粘性のある乳白色をして無臭であるが空気中に変質して特有のにおいを出す。脇が(腋臭症)はアポクリン腺の肥大と分泌異常が原因である。



エクリン腺 アポクリン腺
分布部位 ・口唇や瞼を除く全身
・手のひら、足の裏に多く、後頭部(うなじ)背部、臀部は少ない
・腋窩、乳首、陰部付近など特定部位
活性時期 ・ほぼ一生 ・思春期から壮年期後半
機能 ・気化熱による体温調節
・皮膚の乾燥防止
・性的アピール
構造上の特徴 ・皮膚表面に直接開口する、らせん直径0.4mm程度のコイル状管 ・独自の汗口ではなく毛穴部に開口する、らせん直径4mm程度のコイル状管
汗の特徴 ・透明な液体で主成分は水
・わずかに含まれている成分は尿に似ている
・PH4.0〜6.0
・蛍光を発する濁った液体で主成分は水でたんぱく質脂質等を含む
・無菌状態では無臭だが、微生物に分解されると有臭になる
・PH5.0〜6.5
発汗に影響する因子 ・気温
・緊張など大脳への刺激
・辛いものを食べるなど
・性的興奮
・一度分泌したアポクリン腺は以降24時間は活動しない



皮脂の分泌



皮膚表面には皮脂と表皮からの皮脂が混ざり、常に0.05〜0.4mg/mmの脂質が存在するといわれる。
皮膚表面の皮質の量は部位にもよる差異のほかに、年齢、性、季節、皮膚の温度によっても異なり、また日内変動もある。皮脂腺は女性より男性のほうが大きく、皮脂量も多い。新生児の皮脂腺は母体の性ホルモンの影響で活発であるが、その後低下して小児時期を過ごす。思春期になると、再び性ホルモンの影響で活発になるが、老年になってまた低下する。思春期の女性のほうが皮脂分泌が多いが、その後男性のほうが多くなる。中年期以降は、女性は閉経後に著しく減るが、男性に大きな低下はない。

皮脂腺の活動にはホルモンの影響が大きく、特に男性ホルモンは皮脂合成を増加させる。また、女性ホルモンの黄体ホルモンも皮脂分泌を促進させる。




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