作成日 2001年3月7日
神経痛
冬の病気とはいえなくなった神経痛
年をとると、手足や腰に不愉快な痛みが起こるようになります。寒いと”神経痛がおこった”と訴える人が増えてきています。何らかの刺激で突然焼きつけるような痛みが起こり、刺激がなくなると痛みも消えてしまう、という場合に一般に神経痛が起こったといいます。原因不明の痛みを神経痛と診断してしまったが、神経学が進歩すると共に次第に原因が分かってきています。
坐骨神経痛
神経痛の中でも最も頻度の高い坐骨神経痛は、坐骨椎骨が老化した腰椎変形性脊椎症や、俗にぎっくり腰といわれている椎間板ヘルニアなどで、坐骨神経痛が機械的に圧迫されるのが原因です。激しい腰痛が起こり、下肢の裏側に放散する痛みを伴ないます。しかし、原因となる病態が軽快すれば、疼痛みも軽減、ないしは消滅します。
三叉神経に起こる神経痛
冷たい風に吹かれたり、物を噛んだ時などに、顔に激痛が起こることがあります。これは顔面の知覚を支配している三叉神経におこった神経痛で、50歳を過ぎた女性がかかりやすい病気です。三叉神経が脳幹から出た部位で、周囲の血管に圧迫されて起こることが多いと考えられていますが、正確なことはまだわかりません。
肋間神経痛
突然胸痛が起こり、数日間継続した後、痛む場所に伴なって水疱が出現する事があります。これは帯状疱疹といって、ウイルスが肋間神経を侵した結果おこる、肋間神経痛です。かつては、冬に多いと考えられていた神経痛も、次第に原因が解明されるようになったため、季節と関連が深い病気とは考えられなくなってきています。