作成日 2001年3月7日
冬に多い病気
その症状と予防法
風邪症候群
普通の風邪は1週間前後〜2週間で治る
風邪の原因は、ウイルス感染です。寒いという物理的変化だけでは風邪にかかりません。風邪の原因となるウイルスは、100種類以上もあるとされています。インフルエンザウイルスもその一種類ですが、普通の風邪は、ライノウイルスと呼ばれるウイルスが原因となる場合が最も多く、熱などの全身症状はあまり目立ちません。むしろ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど、鼻炎という局所症状が顕著です。アデノウイルスは、咽頭や扁桃腺に炎症を起こします。普通は1週間前後で症状は峠に達し、2週間で治ります。ウイルスの中には心臓を侵したり、神経に異常を起こすものもありますが、頻度は極めてまれです。
インフルエンザ
高熱で、頭痛や筋肉痛が出る
大正7年に世界を席捲したスペインかぜでは、全世界で6億人がかかり、2300万人が死亡したと言われています。わが国でも全人口の40%、約2300万人がかかり、40万人余りが死亡するといった大流行になりました。このように世界的な流行を引き起こすのはA型インフルエンザで、10年前後の周期で繰り返されています。B型インフルエンザは散発的ですし、流行も限られた地域に見られます。
インフルエンザウイルスは気温が低いほど、また湿度も低いほど死滅しにくい性質を持っているため、患者の死亡率は1月が最大となります。普通の風邪と違って、鼻炎などの局所症状は弱く、発病第一日目で39〜40℃の高熱を出し、頭痛や筋肉痛などが強く、一見して重症という症状を受けます。
インフルエンザ予防法
1、ワクチン接種
ウイルスを撲滅する有効な薬剤は、未だに開発されていません。従って、かからないように予防する事が大切です。インフルエンザのように流行性の疾患を予防する為には、ワクチン接種が有効です。この場合、ワクチン製造に用いられたウイルスと、流行の原因となったウイルスが同じであれば予防効果はあるのですが、異なった場合は残念ながら効果は望めません。
2、皮膚を鍛え、栄養バランスの良い食生活を
そこで個人の抵抗力を高めることが重要になってきます。それには皮膚を強めることです。皮膚が過敏では、呼吸器粘膜の血管はわずかな気温の低下にも反応し、また反射的に収縮して血流の減少を招き、ウイルス進入部位の抵抗力をおとしてしまいます。夏のうちから日光浴、寒布摩擦、冷水摩擦などを続けると皮膚を強くする事ができます。また、低栄養はウイルスに対する抵抗力を弱めます。バランスの良い食生活が大切です。
3、室内換気を充分に、なるべく人ごみに出ない
くしゃみなどで飛び出した飛沫のなかには、ウイルスが多数含まれています。部屋を締め切ったままにしておくと、ウイルスが長時間室内に浮遊するために感染機会は増加します。適宣、換気をしましょう。また、流行期に人ごみに出るのは、できるだけ避けるのが賢明です。