作成日 2000年5月28日
糖尿病は治らないってホント?
治ったときと同じ状態で生活する事ができます
糖尿病と診断されると「一生、治らない」と悲観する患者さんが多いようですが、これは正しい考え方ではありません。きちんと治療を続けて血糖値をコントロールすれば「治ったのと同じ状態」で日常生活を続ける事ができます。糖尿病は生活習慣病ですから、治療も生活習慣の改善がメインになります。治療は、
1)質・量共に正しい生活
2)適度な運動
3)精神的安静と睡眠などの休養
の3つが基本です。また、肥満の人は適正な体重まで減量し、維持していくことも必要です。
これらの治療を行っても血糖値の高い状態が続く場合には、飲み薬(血糖血糖降下剤)やインスリン注射による薬物治療を行います。「食事の制限や運動は面倒だから薬で血糖値を下げたい」という患者さんもいますが、暴飲暴食を続けながら胃腸薬を飲みつづけても胃腸障害が治らないのと同様、糖尿病の原因となる生活を改善しない限り、克服する事はできないと考えてください。
食事療法は大変だと聞きますが?
必要な量をバランスよく食べる事が基本です
食事療法というと「特定の食品のみを食べる」とか「食事の楽しみが一切なくなる」という印象があるようですが、糖尿病の食事療法はごく単純に「自然な食事」を目指す物。暴飲暴食など今までの不自然な食習慣を改善する事が最大の目的となります。食事療法の原則は次の3つです。
1)必要な量だけ食べる・・・患者さんの標準体重と運動(仕事)量に見合ったカロリーを計算し、必要な量の食事を摂る。1日のカロリーは主治医が指導するので、これを守る事。
2)バランスよく食べる・・・1日のカロリーは等質で55〜60%、たんぱく質で20%、残りを脂質でとるのが理想的。
3)ビタミン、ミネラルを十分に摂る・・・ビタミン、ミネラルは栄養素が体内で効率よく役立つための潤滑油となるので積極的に摂る。
指示カロリーを守っても、まとめ食いをすると血糖値が急激に上がるので、規則正しく、1日に3食をできるだけ均等に摂りましょう。「大好きな甘い物が食べられない」という悩みを持つ患者も多いようです。一般的に調理の甘味には1日6gの砂糖を摂ってもいいとされています。甘味を抑えた食事を続ける事で、甘味に敏感な舌になることが理想ですが、それでも甘味をよくする場合、低カロリー甘味料を使うのも良いでしょう。