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〜武侠小説をより楽しむために〜

 ここでは、『東風五烈傳』の骨子ともいえる「武侠小説」についての簡単な解説をしております。
 皆様方の一人でも多くの方に「武侠小説」の面白さをご理解いただけると、幸いです(^^)!

●武侠小説とは● ●武侠小説作家● ●古装片と武侠小説●
●主な武侠小説● ●参考文献・関連書籍● ●武侠小説の楽しみ方●


●武侠小説とは●


 中国の現代小説の一ジャンルとして、確立されています。
 時代的には、明末(17〜19世紀)〜清朝にあたる頃、闖将軍・李自成の反乱前後からを舞台にした世界が展開されています。
 一時期、日本でも香港映画の流行(1990年代)と共に、ミニシアターを中心に百花繚乱の「古装片」と呼ばれる映画が劇場公開されたものです。
 ありていに言えば「武侠小説」とは、時代物の一ジャンルでもあり、フィクションの世界、まったくのSF・ファンタジーと言っても差し支えないものもあります。
 ですが、そこには中国人の脈々と受け継いできた、怪異好き、派手好き、アクション好きの血が流れています。あるいは『西遊記』などの「章回小説」、「講談」の原点を見出す事も可能です。



●武侠小説作家●
 「武侠小説」といえばこの人、という大作家は「金庸」でしょう。
「金庸」は1924年生まれ、まだ現役で活躍中の作家です。1955年に『書仇恩剣録』を発表して以来、いままで第一線で『鹿鼎記』などの約十二部の長編小説を書き続けてきました。翻訳もあります(下に一覧を載せました)。
 さて、「古龍」です。1938(?)年生まれ、幼少からさまざまな文学や日本の時代劇に親しんだ文豪・古龍は、台湾を代表する「武侠文壇」の作家です。自らも豪放な性格で、まるで自作品の登場人物のような生涯を送り、1985年に没しています。代表作は『楚留香』など。今も尚褪せない新鮮な筆致と人物造形の面白さで、管理人は結構好きです。少ないですが、日本語訳も出ています。



●古装片と武侠小説●
んー。まず、管理人がここから「武侠小説」に入ったといっても過言では無いのがこれです。
「古装片」。
 一時期は、腐る程制作され、一本約500円という安価な鑑賞料でどんどん消費されていった香港映画の類です。
 凄いヒット作品はないのですが、いまだに根強いファンがいて周星馳(チャウ・シンチー)の『チャイニーズ・オデッセイ(西遊記)』シリーズは続いてますね。
 管理人が入ったのは御決まりの『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』から(笑)。ジョイ・ウォンの美しさにメロメロでした。そのあと、怒涛のように『スウォーズマン』『スウォーズマン2・東方不敗』『マジック・クレーン』など、もろもろの「古装片」を、それこそ目が腐る程見倒しましたよ。
 お気に入りは『新龍門客桟(ドラゴン・イン)』。林青霞(ブリジット・リン)主演。『スウォーズマン』で開花した男装の麗人ブリジットが凛々しく美しいのです。張曼玉(マギー・チョン)もドニー・イェンも出てます。『新』というのはかつてあった、キン・フーの『龍門客桟(血斗龍門の宿)』のリメイク版だからです。実は、こういうのを描きたかった(笑)。
 「古装片」の隆盛も、1995年辺りから既に精彩を失ってくるのですが、その僅か数年で爆発的に作られた映画は、玉石混交といいつつも、香港人・チャイニーズパウワァを感じずにおれないものばかりです。

 



●武侠小説の楽しみ方●
コツなんてあるかどうか判りませんが、とにかく「楽しむ」ことですね。
 深く考えない。
 分け判らない必殺技や武器が出てきても、さらりと読み流してしまっちゃっていいんです。
 中国の人に解説を求めても、答えは返って来ませんので(笑)。
 「白髪三千丈」という大袈裟な民族ですから、細かいことは気にしないのが得です。四字熟語的な武技は、一種の言葉遊びです。「紅」には「碧」とか、「龍」には「虎」という対や、韻、語感を大事にする言語ですので。
 私も『西遊記』や『水滸伝』の原文を目の当たりにしたときは、随分悩んだものです。
「この武器の由来は何だろう?道教にはこんなのないぞ?」などと。でも、そんなに深く考えることはないと知って、一安心でした。
 もっと深く知りたいという方は、歴史書や風俗関連の書籍を紐解いてみるのもいいかと思います。



●主な古装片とその原作●
(順次付加していきます)
タイトル 作者・訳者 日本語訳 映画化&感想
(DVD化に関しては不詳です)
笑傲江湖 有(『スウォーズ・マン』)。ビデオ無。1990年。
コメント:見てません。でも、この成功(一応)で次回作が花開いた感じです。
笑傲江湖
―東方不敗
有(『スウォーズ・マン/女神伝説の章』)。ビデオ有1992年。主演:ジェット・リー、ブリジット・リン他。
コメント:ブリジット、サイコーです!男装の麗人。ラストはね、おい!お前もか?って感じでしたが。モテモテのリンチェイ(笑)
笑傲江湖
―風雲再起
有(『スウォーズ・マン/女神復活の章』)。ビデオ有主演:ブリジット・リン、ジョイ・ウォン他。
コメント:ジョイとブリジットの妖艶なカラミが・・・。
鹿鼎記 金庸 有(原題と同)。ビデオ無。1992年。主演:チャウ・シンチー他。TV番もあったらしい。『鹿鼎記2神龍教』もある!
コメント:見てません。
新龍門客桟 有(『ドラゴン・イン』)。ビデオ有(香港英雄列伝/ドラゴン・インという題)。1992年。主演:レオン・カーファイ、ブリジット・リン他。
コメント:いいんですよ。マギーが。ブリジットも相変わらず凛々しく、抑えた感じの掛け引きとか。凄い作品です。
新流星胡蝶剣 元ネタ流星胡蝶剣は、古龍の原作。 有。ビデオ有(新流星胡蝶剣/秘術VS妖術)1993年。主演:トニー・レオン、ミシェール・ヨー、ドニー・イェン他。
コメント:脚本はともかく、いまやボンド・ガールのミシェールは強い!そして、台湾のアイドルジミー・リンの麗しい姿を御覧あれ!ドニーもいいぞ。
笑侠楚留香 元ネタ楚留香は、古龍の原作。 『楚留香 蝙蝠伝奇上中下』小学館文庫 有。ビデオ無。1993年。主演:アーロン・クォック、アニタ・ユン、グロリア・イップ他。
コメント:見てません。でも、原作は面白い。アーロンの楚留香は美しいと思う!
水滸伝之英雄本色 いうまでもなく水滸伝 岩波文庫か平凡社刊をお薦めします。 有。ビデオ有(水滸伝)。1993年。主演:レオン・カーファイ、ジョイ・ウォン他。
コメント:脚本が秀逸です。おなじみ水滸伝でも、林沖が梁山泊にのぼるまでにスポットをあてた大作です。オススメ。
神経刀与飛天猫 有。ビデオ無。1993年。主演:レオン・カーファイ、ジミー・リン、ジャッキー・チュン他。
コメント:はっきりいって、お笑いです。超ドタバタ喜劇風古装片。しかし、ジミーがかわいく美しい。
白髪魔女伝 有。ビデオ有(キラーウルフ/白髪魔女伝)。1993年。主演:ブリジット・リン、レスリー・チョン他。『2』も出来た。
コメント:アクション時代劇ですが、ラブストーリーとしてもいい映画です。泣かせます。
飛狐外伝 金庸 有。ビデオ無。1993年。主演:レオン・ライ、ミッシェル・リー、チョン・マン他。
コメント:いたって真面目に三角関係を展開していますが、やっぱりこれもお笑いです。
倚天屠龍記之魔教教主 金庸 有。ビデオ有(カンフー・カルト・マスター)。1993年。主演:ジェット・リー、チョン・マン、サモ・ハン他。
メント:リンチェイのアクション健在です。かっちょいい〜。それだけです。

●参考文献・関連書籍●

『香港電影広告大鑑』1990-1993/ワイズ出版(1995年)
『香港電影広告大鑑』1994-1995/ワイズ出版(1996年)

『香港○(マル)美アイドル探偵団』 村田順子著/風雅書房(1995年)
『香港電影城』 冬門稔弐他/小学館(1995年)
『香港電影城』2 冬門稔弐他/小学館(1996年)
『香港電影城』3・香港銀幕特急 冬門稔弐他/(1996年)
『武侠小説の巨人 金庸の世界』 岡崎由美監修/徳間書店(1996年)

『金庸小説人物譜』 曹正文/学林出版社(1996年)


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