-----希望のリンゴ-----
「今日も球児たちをスッパ抜きですわよ〜!(嬉)」
いつもと変わらない、梅さんの嬉しそうな顔。
いつもと変わらない、いつもと同じ。
だけどオレはおもしろくなかった。
何でおもしろくなかったのか分からない。でもおもしろくなかったんだ。
「さーわーまーつ! 何ボーっとしてますの。行きますわよ」
「へいへい」
「返事は1回でいいですわ!」
「へーい」
くるっと後ろを向いた梅さんからポトリと小さなノートが落ちた。
「梅さん、ノート落ちたっすよ」
「え? あッ」
梅さんはバッとオレからノートを奪い取った。
「あ、ありがとうですわ!」
顔が赤い。
「好きな人の写真でも挟んでんですか」
半分冗談のつもりだった。でも更に赤くなった梅さんを見れば、図星決定だ。
「そ、そんなことないですわ!(焦)いいからさっさと行きますわよ!」
「……………へーい」
…ホント、おもしろくねぇ。
「キャ―――――――-v(喜)」
野球部に着いてから、梅さんはずっと激写している。
オレの方なんか見向きもしない。
――――…って何だよ、何で梅さんがこっち向かないことに対して腹立ててんだよ、オレ。
これじゃまるで――――――……。
「沢松、猿野くんの写真でも撮ってきたら? 友達でしょう?」
うわ、いきなりこっち向くなよ!
今のオレの顔は赤い。
「? どうしたんですの?」
「な、何でもないっす。行ってきまーす」
俺は顔が赤いのを隠しながらそそくさとその場を去った。
「見〜た〜ぞ〜v」
天国は休憩中だった。
「な、何をだよ」
しまった、聞くんじゃなかった。
「スッパさん見て何赤くなってんだよ」
肘でオレをつつきながら言って来る。
「何言ってんだよ、気のせいだろ」
オレは冷静を装って言ったが、内心はばっくんばっくん言っている。
「ヒドイわ沢松くん!! 明美と過ごしたあの夜は遊びだったのね!」
天国がいつものように明美になって言うので、ここはそれに便乗してこのことはごまかすことにしよう。
「そんなことないさ…。さぁ今日もめくるめく熱い夜を2人で迎えよガボ!!」
「キモイんだよ、お前らは!!」
たまたま通りかかった清熊に2人ともケリを食らった。い、痛てぇ……。
「…てて、……で? ホントのトコどうなのよ、スッパさんとは?」
「う……っ」
また巻き返してきやがった。
「何もねぇよ。残念だったな」
「そっか〜? 少なくともオレにはそう見えなかったけどな。お前のスッパさんを見る目は…そう、恋する乙女のようガハッッ!!」
「キモイ!! 誰が乙女だ!!」
そんなこんなでいつものように乱闘が始まり、幸いなことにその話は闇へ消えていった。
…ホントのトコよく分かんねぇんだよ。オレが梅さんのことどう思ってるかなんて。
数日後、オレは部室の床に落ちているものを見つけた。
「ん? これって……」
前梅さんが慌てて奪い取ったノートじゃん……。
好きな奴の写真が入っているとかいないとか。
……………。気になる。
悪魔なオレが「いーじゃんいーじゃん、見てやろうぜ」って言ってる。
しかしもう片方の天使のオレは「仮にも男ならそんなかっこ悪いことするんじゃねぇ」って言ってる。
…で、どっちが勝ったかって言うと。
ちょっとだけならいいよな、梅さんがどんな奴を好きなのか興味あるし。
っていうことで。
オレはパラパラとノートをめくり始めた。
ドキドキしている。ホントは知ってたんだ、オレが梅さんをどう思ってるかなんて。
知ってて、気づかないフリをしてただけなんだ。
そして、目に入った写真の野郎は――――――……。
突然ダダタッと足音が聞こえて、バタンと勢いよく梅さんが入ってきた。
俺が持っていたノートを慌ててひったくって、顔を真っ赤にして俺を上目遣いに睨みつけた。
「み、見ましたわね……?」
オレは、というと。
オレも顔を真っ赤にして口元を押さえていた。
だってその写真に写っていたのは――――――――――――………。
ぎゃわー!!!!!!まつきさんから頂いてしまいました!!!!!
な、何てこった!!(どうした犬丸)
何てこった!!!
胸キュンじゃないですか。
胸がキュンキュンして苦しいです。梅さん可愛いです。
牛尾は梅さんの単なる【アコガレ】でしかないのですね。私の理想の沢梅スタイルですvV
思いっきり両思いじゃないですか!!!萌でしたv
まつきさん、本当にありがとうございましたvv
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