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036-----







ビルの山に埋もれた 排気ガスで息苦しい帰り道

隣には 誰もいない。




それもそのはず。




―――仮病を使って、部活をサボった。
特にサボる理由なんて無かった。


けど、今日は何となく部活に出る気が無かった。





いつもは大勢で通る帰り道。
ゲーセンで寄り道したり、買い食いしたりするこの道も、独りで歩くにはちょっと広すぎた。




信号待ち。

いつもは【赤信号/皆で渡れば怖くない】の定義で
4人一緒に堂々と渡っているのに。

じーっと信号が青になるまで待っている自分は何なんだ?


この 盲人用信号機から流れてくる音楽でさえも、
自分を馬鹿にしているかのようで腹立だしい。


信号が変わった時の、
緑のランプをバックに、まるで【待ってました!】とでも言うように歩き出している、
この信号機の中のおっさんでさえ見ていると更にムカついた。


「…渡りたいなら、赤信号でも黄色でも良いから渡ればいいじゃん!(`-´#)q」


その言葉は、信号機の中のおっさんに吐き捨てたようで 自分に言い聞かせているようでもあった。





ごくごく自然にコンビニに入っていく。


雑誌をしばらく立ち読みしてから、菓子パン売り場に移動。

夕方はやはり何も残っていない。
――仕方が無いので、コンビニ弁当を買う。

レシートはその場で捨てて、録はコンビニを後にした。





空気が悪いからか、妙に街路樹の多いいつもの道。
白春と別れるのはこの辺り。



携帯を片手に、歩道橋を歩いていると、
ぽつりと鼻先に雫の弾ける音。

「…?」

録は はっとして携帯を鞄の中に押し込んで、
真上を見た。


空は白い。


「―――雨…煤i゜△゜;)」



録は走り出した。









雨は 漫画みたいに激しさを増していく。


「あぁもう!!!ハゲちゃう気〜!\(≧△≦\);」


帽子を被っているという事を忘れて、頭を押さえて更に走る。

ぱしゃぱしゃと水をはねさせながら、
急いで家へと向かう。







途中の信号は、無視して走った。






                              バタン☆






「…洗濯物干しっぱじゃん!んも〜(><;)」



びしょ濡れのまま、湿ったポケットから鍵を出して あたふたと鍵を開ける。

靴を玄関に脱ぎ散らかして、録はベランダへ飛び出す。



「やっぱ遅気だったかな…(ToT)」



とりあえず部屋の中に投げ込んだ洗濯物達。
――多分 また洗い直しだろう。




冷蔵庫をばかっと開けて、
冷えたカルピスを取り出す。


自分の部屋に入って、鞄をどさっと床に下ろして
タオルで髪を拭きながらベッドの上に腰をおろす。



「あ〜あ…こんな天気じゃ、部活サボってもサボんなくても同じ気じゃん…(ーー;)y」



カルピスを飲み終えて、
腰掛けていたベッドに そのまま寝転ぶ。


雨音をバックに天井を眺めていると、
家に一人でいる事なんか、 もう とっくに慣れてしまっているのに
何故か急に感じた孤独感。



…部活に行かなかっただけなのに?



…いや、それだけじゃない…。





両手首で顔を覆って。

ベッドへと沈んでゆく。

部屋には散らかったコンビニ袋が散乱していて。

凄く情けなく感じてくる。



「このまま…寝ちゃおっかな…m(_ _)m」



目を閉じても、良い夢なんて見れそうな気がしなくて。
窓に背を向けるかの様に 寝返りをうつ。















しばらく経って、
先程鞄の中に押し込んだまま放置していた、携帯が鳴り響く。



「もう…!何だよ!!人が折角寝ようと……(`з´#)」


「あ……(@@;)」



携帯の液晶に映った、見慣れた名前に目を見開く。










【録、今日 俺に会いたくないングだから部活サボりングした?仮病サボりング?】


「ふーん…何でもお見通し気ってワケ?(/ーー;)/||||;」


返信。[お見通し気だった?]






そして返って来たのは、その返信とは 全く関係の無い話で。



【録、窓から 太陽に背中向けて 空見てみてくれよぅ゛】


「はぁあ?(’’ )⊃」




ベッドから 重い腰を上げて、録は窓の方へ近付く。
そして、窓をがらりと開けて 身を乗り出す。


窓の桟から、冷たい雫が落ちてきて 首筋を撫でる。



「うひゃ!つべた気……………って、…お?!煤i@@)☆」





また 目を開いたその瞬間、今度はメールではなく電話がかかってきた。




「…もしもし?(-_-)ゞ」

【もしもしング〜★】

「…何でいきなり電話なんだよ、白春」

【…いや…虹、見えてないングかな〜…?って思って】

「いや、見た見た」

【綺麗ングだねぇ゛〜…】

「うん」

【……虹ってさ、夕立が止んで 雲の切れ間から太陽の光が差し込みングしたらさ、
 でっかい橋みたいになるんだってよぅ゛】

「へー…(’’*)」

【太陽を背にしないと見れないングだから…録に教えたくなったんだよぅ゛」

「そりゃどーも( ’’)⊃」





それから、少しの間 二人は静かに
もうそろそろ消えてしまいそうな虹を眺めていた。


そして、先に口を開いたのは白春で。





【あのさ、録……】

「何?(’
’)」



【…そろそろ仲直りングしない?】

「――――うん」







どっちが先に その言葉を口にするか

勝者は白春。








【ごめん】「ごめん(≧-≦)」








空に架かる 大きな七色の虹と 文字と声を乗せた電波が
二人をしっかり繋げていた。














。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・

…はい。ミスフル100のお題の36【メール】でした★
って、メール使ってるシーン…一瞬だけですけどNe☆★☆(てめぇ最悪だ)

一応これ…友情モノですよ(狽ヲぇっ?!)…一応…。
まぁ…白録でも録白でも、カップリングにしか見えねぇよバーカ!!な素敵なお方vは
そう思っていて下さって大いに結構ですので☆(それもどうなのさ)


やっぱり虹が大好きな犬丸でした★*・。
HPのタイトルとも微妙にマッチしてるので、これは小説放置部屋にも置こうかと思っています。(暴走)