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 報道部のサボテン





「こんちわ〜っす」
                 ガラガラ…ぴしゃ。
報道部の部室。独特の香り。運動部の部室みたいに、むさ苦しい雰囲気無し。(一部沢松の偏見有)

「コラ沢松、遅いですわよ(怒)」

早速梅さんにピシャリと注意されてしまった。…そんな事言ったってよー。俺、掃除当番だったし?ま、別にサボっても良かったんだけど。
……てゆーか、梅さんの他には誰も来てないだろ。俺だけが遅いワケじゃないみたいだな。

謝るよりも前に、梅さんは話題を変え 話し始めていた。



「これ…沢松が置いたんですの?(問)
「へ?何をっスか?」
「…そんな事言うのなら、違うんでしょうね;…あの 窓際のサボテンですわ(指差し)」

窓際?あ、ホントだ。サボテンが置いてある。…俺には全く覚え無し。誰か、他の女子とかが置いたんだろうな…。

「昨日は無かったんですのに。今日来て見たら置いてあったんですのよ(不思議)」
「へ〜…」
「ま、私はサボテン嫌いじゃありませんし、別に誰が持って来てても構いませんわ(笑)」

サボテンか…。まあ、そーだよなぁ。俺も嫌いじゃない。…だって、水は たま〜にしかやらなくても良いし。
そんなに手がかからないしな。
 そんな事をボ〜っと考えてたら、横から梅さんが言った。


「沢松、サボテンのテレパシーって御存知かしら?(キリリ)」
「テレパシー?」
「サボテンにはテレパシーがありますのよ!!!!!(断言)」
「はァ………」

…ん、何かそういや…聞いたことある気もしてきた。

「サボテンに名前をつけますでしょ?それから、名前を呼び続けたら、一日に少しずつサボテンが鉢から浮き上がってきてて、
  とうとう鉢から飛び出した…って実験もヨーロッパの方で成功してますのよ!(驚)」
「それはちょっと…;」
「あと、家で、ある男性の事を一日中好きだ好きだと言っていた女性の家に、その男性が来た時のこと。
  サボテンが男性の頭の中に 女の人が毎日言ってる事を送ってしまったとか。その他モロモロですわ(考)」

だんだん何言ってんのか判らなくなってきた。―――ま、要するに梅さんは、サボテンのテレパシーがスゲエ!
…と言いたいだけであって。



「テレパシーねぇ…。」
「あら、沢松は信じてませんの?(疑)」
「いや…、曲聴かせるとかはよく聞くっスけど…。鉢から飛び出すとかって、何か変だな」
「まあ、それもそうですわね。…この眼で見ないと信じられない物もありますわ(納得)」



 サボテンは、赤とピンク色の中間色の花を咲かせていた。トゲは細くて白っぽい。



「あ、あと…メキシコの方では、ある男性が、自宅で女性にプロポーズする気でいたらしいんですのよ。
  そしたら、近くに置いてあったサボテンに想いを読みとられて、
  本人より先にサボテンがプロポーズのお誘いをしてしまったそうですわ(呆)
  ……これって…どうですの??(問)」

 …どうですの?って言われても。…つーか梅さん、何でそんなに詳しいんだよ。サボテンオタクか?
ま、とりあえずこう言っておくか。


「サボテンに先越された!!!!!って感じっスね」
「結局二人は結婚したそうですから、【先越された】とは違うんじゃありませんこと?(謎)」
「いやいや。ずっと自分がプロポーズする気満々だったのに、いざとなってサボテンにされたらムカつくッスよ」
「…そーゆーもんなんですのねぇ(感心)
 あ、でも…。その逆パターンもあるんですのよ?(提起)」
「へ?」
「サボテンが恋をするとしますでしょ?…そしたら、自分だけでは思いを伝えられないから、
 好きな人の近くに居る人間の脳にテレパシーを送って、想いを伝えてもらうそうですのよ!(驚)」
「ほーう」
「…でも、まさかサボテンからの告白だとは思いませんでしょ?…だから、告白された方の人は、
 サボテンにテレパシーを送られた人とくっついてしまったりとかも あるんですのよ(困)」
「へぇ………それって何か嫌ッスな」















―――――それから、生暖かい風が吹いてきて、俺と梅さんは しばらく沈黙した。





















「………やっぱ、俺は嫌だ」


「―――は?!ななな何がですの?(驚)」

俺が沈黙を破った。

「人伝いに告白とか…」

そう言ったら梅さんはニヤけて言った。

「ま、そうですわね(理解) やっぱり自分の好きな人には、自分の口から告白しないといけませんわねぇ(頷)」
「なっ、何でそんなにニヤけてるんスか;」
「あら。―――だってそんな事する必要ありませんもの。人間には(キッパリ)」
「…」
「口や手話・点字・ボディーランゲージもありますもの。…テレパシーなんて無くても。(笑)」


…にこりと笑って言った。


「自分から告白する意志さえあれば、全て大丈夫ですわ(確信)」
「…そっすね」
「人間に生まれた事に、感謝しないといけませんわよ?沢松(笑)」
「はぁ………」




「まあ、サボテンは喋れないからしょうがないですけど(苦笑)」




  苦笑しながら、梅さんは 話している間に陽が移り、
日陰に入ってしまったサボテンの鉢を、横にずらして、再び陽の当たる方向に向けさせた。サボテンの白い棘が光った。




…こういう人に、サボテンも惚れるのだろうか。










 いつか告白する時に、俺を使ったら承知しねーぞ。
俺は、俺の口から俺の想いを伝えるんだからな。

 卒業するまでに、必ず。
…今すぐは無理だろうなぁ。多分。
梅さんが卒業するギリギリまで伝えられないかもしれない。


―――でも、お前みたいなセコい告り方するようなヤツに、俺の口を使わせたくないから。


俺よりも先に告白したら、この窓から落としてやるからな。
…窓際のサボテンとやら。




            ―――――窓から 始まったばかりの野球部の練習を眺め出した梅さんの横のサボテンの花の向きが、
                   さっき梅さんが動かした時は俺の方を向いていたのに―――――





            ―――――――――いつの間にか   梅さんの方を向いていた。――――――――――


こ、これって…?
もしや………。サボテンが自分で動いたなんて事…あるはずない…よな?
案の定、梅さんは気付いてないしな。      …あなどれん。窓際のサボテン…。




=END=               

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ブッフー――――!!!!!!ハ ズ カ シー――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!
何じゃこりゃああああ。何じゃこりゃあああああああ!!!!!穴があったら入りたい。…むしろ自分で掘って入りたい。
初★沢梅なんですよ…!!!これ…!!!
あっしの別館【沢梅メイツ】に置く為に書いた作品です…がふっ…。
自分がサボテンオタクだからって、梅さんまでサボテンオタクにするなー!!!って話ですね;(汗)
いや…梅さんのビミョーなイイオンナっぷりを出そうとすると、
【陽の当たる所にサボテンの鉢を動かした】ってのが必要かな〜?とか思っちゃって(死)
もう、沢梅小説書かれてる方、沢梅好きな方に申し訳ない作品を残してしまってごめんなさいです〜;あああ…。